ロボテック戦略月次レター:半導体企業の好業績が牽引
10月の世界株式市場 (MSCI ACWI、米ドルベース)は、全般的に良好な企業決算発表に支えられ上昇しました。原料価格の上昇やサプライチェーンの混乱に加え、中国経済の減速が企業の業績に影響を与えている中でも株式市場は堅調に推移しています。
ロボテック戦略においても、これまで発表された企業決算は概ね良好で、当月のパフォーマンスは世界株式を上回りました。中でも半導体セクターの好業績に支えられており、半導体不足が続く中、半導体メーカーは強い価格決定力を維持し利益を上げています。なお当月は、日本の保有銘柄の株価が下落したことがマイナス寄与となったものの、米国の保有銘柄の株価が上昇したことが大きくプラス寄与となりました。
世界的に物価上昇が継続し、FRB(米連邦準備制度理事会)が11月からのテーパリング(量的緩和の段階的縮小)開始を明言するなど、インフレ動向への懸念が高まっていますが、当戦略では引き続きインフレは「一時的」と見ています。ただ、以前は3~6カ月と想定されていたものが12カ月程度に長引く可能性があります。インフレ関連で注目すべきは、労働市場における賃金の上昇継続です。特に倉庫関連などの職種では賃金上昇が著しく、これを補うためにロボットの導入がさらに拡大すると見込まれます。
ロボテック戦略月次レター(2021年10月の振り返り)をご覧ください。
半導体企業の好業績が牽引
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