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Investment Institute
サステナビリティ

生物多様性戦略への投資家の需要増加が加速

主なポイント
生物多様性は、投資家の議題に含まれることが多くなり、サステナビリティ投資戦略の一部となりつつある
金融市場における生物多様性関連の運用戦略の数は増加しており、過去3年間で運用資産残高は2倍以上に増加している¹
アクサ・インベストメント・マネージャーズ・グループ(以下、アクサIMといいます)は、データや測定などの面で課題があるものの、これらの改善が進むにつれて、増勢が加速するとアクサIMは予想している

生物多様性は、より広範な気候やネットゼロへの配慮と並んで、投資家にとってますます重要なテーマとなっています。気候変動と生物多様性の相互作用(「気候・生物多様性ネクサス」)が主要な検討テーマとなりつつある一方、金融市場における生物多様性に特化した戦略の数の継続的な増加も関心を集めています。

比較的最近まで、生物多様性を運用ポートフォリオに組み込もうとする投資家の投資ソリューションは、より広範な気候関連の運用戦略が数多く存在するのに比べて特に上場資産に関して限定されていました。しかし、近年、生物多様性関連の成果を目標に掲げる運用戦略の数が飛躍的に増えており、運用資産残高が大幅に増加しています。


世界的な拡大

モーニングスターのデータによると、生物多様性に特化したオープンエンド型運用戦略や上場投資信託(ETF)のグローバル運用資産は過去3年間で倍増し37億ドルに達しました。1  また、ブルームバーグによると、生物多様性ETFとオープンエンド型ファンドの数は1年前の21から30に増えました。2  この市場は生まれたばかりですが急成長中であり、初期段階にあることは革新的な運用戦略の開発余地があることを意味していると見ています。

アクサIMは生物多様性のパイオニアであり、2022年に生物多様性関連の上場株式戦略を立ち上げました。また、生物多様性に焦点を当て、投資家のリターンと環境面のポジティブな結果の両方の向上を目的として、2022年に英国の職域年金サービスの大手提供企業Smart Pensionと提携しました。

当然のことながら、投資家はサステナビリティの目標だけでなく、財務目標の達成も目指しています。ブルームバーグによると、生物多様性を標榜する運用戦略の2024年の平均リターンは約11%で、再生可能エネルギーや炭素排出、電気自動車関連のファンドよりも高いパフォーマンスを達成しました。²

別の分析によれば、今や世界の投資家の3分の1以上(36%)が生物多様性を投資方針の中心または重要な部分に位置付けています。3  この割合は2026年までに58%に増加すると予想されており、顧客の議題の中でこのテーマの優先順位が大幅にかつ急速に上がっていることを明確に示していると見ています。 

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依然として課題があるものの、顕著な改善が見られる

同じ分析³によると、適切な投資データ、リサーチ、評価がないことを「大きな課題」とみなす投資家の割合は1年前の53%に対し38%となりました。つまり、生物多様性に関してより多くの信頼できる測定可能なデータが必要であるものの、状況は改善しつつあると思われます。

また、生物多様性の投資ユニバースについて標準的な市場の定義がなく、ほとんどの生物多様性戦略はグローバル大型株式の戦略に属する一方、それ以外の戦略は小型株式またはオール・キャップ(全時価総額規模)の戦略に含まれています。そのため、アクティブ運用と銘柄選択が重要になると見ています。

他方、規制上の要件が、生物多様性投資への関心を増進しつつあると見ています。例えば、フランスのエネルギー・気候法第29条に基づき、金融機関は気候関連リスクだけでなく生物多様性関連リスクも開示しなければなりません。また、サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)は、生物多様性に関連するものを含む複数の主要な有害指標を開示するよう投資家に求めています。

生物多様性はまだ新しいテーマですが、規制・報告関連の追い風、データ・セット(コンピューターで処理されるデータの集合体)の改善、そして重要な点として、投資家需要の拡大がみられることが明るい材料と見ています。これらすべてが相まって、生物多様性投資の勢いを更に強め、新たな潜在的機会を生み、この極めて重要な問題への取り組みをさらに拡大させることを期待しています。

企業への参照は例証のみを目的としており、個別銘柄への投資を推奨するものではありません。

過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。

オリジナル記事は1月14日に掲載されました。こちらをご覧ください。

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